はじめに:汗っかき…それって「軽度多汗症」かもしれません
「緊張すると手に汗をかく」
「夏でもないのに、スマホの画面がベタベタする」
こんな悩み、ありませんか?

実はこれ、「軽度の多汗症」という状態かもしれません。
私は長年、「ただの汗っかき」だと思っていました。ですが調べていくうちに、これは単なる体質ではなく、「日常生活に支障をきたす症状」なのだと気づいたのです。
この記事では、軽度の多汗症に悩んでいた私の体験と、日常でできる対策を紹介します。
「ただの手汗」じゃなかった。私が気づいた違和感

私が手の汗を自覚しはじめたのは、中学生の頃。
教科書を持つと指紋の跡が残り、テスト用紙がよれる。
友達と手をつなぐイベントがあると、内心ヒヤヒヤしていました。
でも、「みんなも汗かくよね」と思っていたんです。
けれどある日、ある友達に言われたひと言が刺さりました。
「○○って、手、なんか湿ってない?」
そのとき、すごく恥ずかしくて、笑ってごまかしました。
でも内心は、「やっぱりおかしいのかもしれない」と思い始めた瞬間でした。
軽度多汗症とは?|重症じゃなくてもツラい現実
軽度の多汗症は、医学的には「原発性局所多汗症」の一種とされます。
中等度〜重度ほど日常生活に支障はないものの、本人にとっては十分ストレスになる症状です。
私のように「じんわり湿る」「常にしっとり」レベルでも、
- ノートやスマホが濡れる
- 握手や対面が不安になる
- 手袋やマウスがベタついて気持ち悪い
…といった悩みが出てきます。
誰かに「気にしすぎ」と言われても、自分の感覚では不快感が常にある。
だから、「軽度だから大したことない」では済まないのです。
私が試した軽度多汗症対策|日常でできた4つの工夫

病院に行くのはハードルが高くて、まずは自分で対策してみました。
① 制汗剤(オドレミン・デオエース)を試す
薬局で買える手汗対策のローションやジェルは、けっこう効果がありました。
特に就寝前に塗るタイプのものは、翌朝しっとり感が少しマシになりました。
② ハンドタオルを常に持ち歩く
汗を感じたらすぐに拭けるように、ハンカチよりも吸水性のある小さめタオルを愛用していました。
③ 緊張時は深呼吸と冷却グッズで対処
人前で話すときや面接では、手汗がひどくなりがちです。
手のひらを冷たいペットボトルに当てるだけでも、少し汗が引くことがあります。
④ 汗を気にしすぎない意識も大事
「また汗をかいたらどうしよう…」と考えると、実際に汗が出やすくなりました。
開き直りとまでは言いませんが、「自分だけじゃない」と思うだけで楽になります。
軽度でも病院に行っていい。今ならそう言える
私はその後、症状が重くなり、最終的に手術を受ける決断をしました。
でも、振り返って思うのは、
「もっと早く相談してもよかった」
ということです。
軽度の多汗症でも、専門の皮膚科や汗専門外来に相談することで、
- イオントフォレーシス治療
- ボトックス注射
- 内服薬の選択肢
といった医療的な対応が可能です。
まとめ:軽度の汗の悩みも、軽く見ないでほしい

軽度の多汗症は、「我慢できるからいいでしょ」と思われがちです。
でも、本人にとっては深刻な悩みになることがあります。
私自身、汗の悩みは誰にも相談できず、長い間ひとりで抱えてきました。
もしあなたが、「ちょっと気になるな」と思っているなら、
それはちゃんと向き合っていい悩みです。
対策はあります。ひとりじゃありません。
あなたの悩みが、少しでも軽くなりますように。
軽度の多汗症って病気なの?|「ちょっと手汗が多い」私の本音と向き合い方
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